高齢者に起こりやすい疾患の特徴⑨-3 「皮膚・感覚器系 皮膚疾患」
2018年07月19日
今回は高齢者に起こりやすい疾患の特徴の皮膚・感覚器系の皮膚疾患になります。
高齢者に多い皮膚疾患としては老人性色素班、老人性疣贅(ゆうぜい:いぼの事です)、老人性白斑、老人性血管腫が挙げられます。
70歳以上の30%~40%が瘙痒(そうよう:かゆみの事)に悩まされているとされていて、高齢者のQOLに大きな影響を与えています。
基本的には末梢性のかゆみ(乾燥や発疹など皮膚に直接の刺激があるもの)と中枢性かゆみ(寄生虫妄想など脳にかかわるもの)のいずれかに基づくものであるとされますが、
原因が明らかでない場合(腎透析によるかゆみなど)もあり、両者の複合やいくつかの原因が複合的に働いてかゆみが誘発される場合もあります。
また皮膚が帯状に配列し、神経痛様の疼痛を伴う帯状疱疹も高齢者に多く発症します。