高齢者に起こりやすい疾患②-3 虚血性心疾患と心不全 「心不全」
2018年07月29日
今回は心不全です。
心不全とは心機能異常に基づく臓器血流低下、体液貯留、肺うっ血および低酸素血症がみられる予後不良の症候群です。
加齢に伴い心不全の発症頻度は増加し、高齢者の心不全の基礎疾患としては虚血性心疾患、弁膜疾患、高血圧性心疾患が多くなり、急性憎悪の誘因としては感染症、心筋虚血、不整脈が引き金となる場合が多くなります。
典型的には呼吸困難、下腿浮腫、咳嗽(がいそう:せきこむこと)などを訴えます。
一方元気が無い、食欲が無い、認知症状が進行したという家族からの訴えから気付かれる場合もあります。