高齢者に起こりやすい疾患③-2 脳血管疾患、神経系疾患 「脳梗塞」
2018年08月01日
今回は脳梗塞です。
脳血栓症の多くは動脈硬化によって狭窄を起こした脳の灌流動脈(血液がちゃんと流れている動脈)に血栓が付着して、血流が途絶える、若しくは著しく減少することによって起こります。
脳出血と比べて、一般に発症はより緩徐(ゆるやかなこと)です。
脳梗栓症は心臓内に生じた血栓が剥がれて流れ出し(栓子)、脳の灌流動脈に引っかかって起こることが多く、心臓弁膜症(特に僧帽弁狭窄症)、心房細動、心筋梗塞、心内膜炎などが原因になります(心原性塞栓)。
また、こうした器質的変化のみられない病態としては、一過性脳虚血発作があります。