高齢者に起こりやすい疾患の特徴①-6 「全体的な特徴 薬物の副作用が出現しやすい」
2018年06月30日
今回は全体的な特徴の最後「薬物の副作用が出現しやすい」です。
高齢者は腎機能や肝機能の低下により、薬物が体内に蓄積して副作用が出やすくなります。
腎臓で分解排出される抗生物質などによって、腎機能の障害が起こることもあります。
ちょっと難しいですが、体内に入った薬物の多くは、肝臓で代謝されたあともしくはそのままの状態で、腎臓を通って尿の中に排出されます。
肝臓で無害化されていればよいのですが、そうでない場合に腎機能が低下しているとそのまま腎臓に障害を残してしまうということです。
鎮痛剤なども慎重に選ぶ必要があるそうです。
次回からは脳神経系や循環器系の特徴を記述します。