高齢者に起こりやすい疾患①-2 悪性新生物(がん) 大腸がん
2018年07月25日
今回は大腸がんです。大腸がんで亡くなった方は、2016年の統計で約5万人です(男性2.7万人、女性2.3万人)。
死亡数では、1位が肺、2位が大腸、3位が胃、膵臓、肝臓と続きます。男性は肺、胃、大腸の順で、女性では大腸、肺、膵臓の順になります。
男性の肺がんと胃がんで亡くなる方が多いのでそうなります。
(参考:国立がん研究センター https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html)
高齢者の大腸がんは右側大腸(盲腸、上行結腸)への発生が増加するのが特徴とされています。
直腸がん、S字結腸がんでは、血便、便柱の狭小化(便が細い)、便通異常(便秘のみならず、下痢に傾くことがある)、腹部膨満感、腹痛などの症状がみられることが多くなります。
右側大腸では管腔(腸の管)が広く、便が固形化していない為狭窄症状を示しにくく、貧血や腫瘤触知などで発見されることがあります。