高齢者に起こりやすい疾患②-1 虚血性心疾患と心不全 「狭心症」
2018年07月26日
今回からは虚血性心疾患と心不全です。今回は狭心症になります。
狭心症は一過性に心筋酸素供給量が酸素必要量を下回ること(酸素の供給が追いつかなくなる)により、胸痛または胸部不快感を生じるものです。
高齢者では心筋が虚血状態であっても、胸痛などの症状を認めない無症候性心筋虚血の頻度が増加します。
また、記憶力の減退や認知症などにより症状の表現が出来ない場合もあります。
高齢者では労作(身体を動かす)により胸痛を生じる労作性狭心症の割合が低くなり、安静時に胸痛を生じる安静狭心症が多くなります。