高齢者に起こりやすい疾患④-4 糖尿病と合併症、脂質代謝異常
2018年08月15日
本日からは脂質異常症についてです。
脂質異常症には3つのタイプがあります。
これらは動脈硬化の原因になり心疾患、脳血管疾患のリスクを高めてしまいます。
①LDLコレステロールが高いタイプ(高コレステロール血症)
②HDLコレステロールが低いタイプ(低コレステロール血症)
③トリグリセライド(中性脂肪)が多いタイプ(高トリグリセライド血症)
LDLコレステロールは思春期以降、男性では50歳、女性では60歳まで緩やかに上昇しその後70歳までほぼ一定に保った後にやや低下します。TC値(中性脂肪値)の変動も同様です。
加齢に伴うLDLコレステロールの上昇にはLDLコレステロールの異化率の減少や肝のLDL受容体の活性低下が関与します。
つまり加齢に伴ってLDLコレステロールを他の物質に変えにくくなってしまっています。
対してHDLコレステロールは加齢による変化はほとんど無いと言われています。