高齢者に起こりやすい疾患④-5 糖尿病と合併症、脂質代謝異常
2018年08月16日
今回からは高齢者のメタボリックシンドロームです。糖尿病と同じく分けていこうと思います。
「メタボ」という言葉は一般に浸透していますが、単なる「肥満」との違いを御存じの方は少ないかもしれません。
メタボリックシンドロームは肥満症の一種で、別名を「内臓脂肪症候群」と言います。
高齢者には一見して太っている人は少ない様に思えますが、内臓に脂肪が付いているのでおなかが出ている人が多いですよね。
またその判断基準としては
腹囲:男性≧85cm、女性≧90cm以上であり、
①血清脂質異常(高トリグリセライド血症≧150mg/dlかつ(または)低コレステロール血症≦40mg/dl)
②高血圧(収斂期血圧≧130mmHgかつ(または)拡張期血圧≧85mmHg)
③高血糖(空腹時血糖≧110mg/dl)
のうち2つ以上にあてはまるとメタボリックシンドロームと診断されます。